空気を変える自然素材、断熱リフォームと合わせて健やかな住まいへ

 

リフォームでは、快適性や健康、室内の空気を変える「自然素材」はいいのは知られています。特に、暖かさなど肌感覚に合わせた「断熱リフォーム」を組み合わせると、一年を通して心地よく、健やかな暮らしを実現することができます。

 

断熱リフォームと自然素材は相性が良い

 

断熱リフォームは、外気の影響を抑え、夏は涼しく冬は暖かくなります。冷暖房効率が上がり、光熱費の削減やヒートショックの予防になります。断熱性を高めると同時に、室内の空気質にも配慮することが重要です。

ここで注目されるのが自然素材です。

多くの自然素材は「呼吸する」性質を持ち、室内の湿度を快適に保つ調湿効果や、気になる臭いを吸着・分解する消臭効果、シックハウス症候群の原因となる化学物質を吸着する空気清浄効果を備えています。

断熱リフォームで室温の安定した快適なお部屋をつくり、そこに自然素材を採り入れることで、温度だけでなく湿度や空気の清浄さといった要素もコントロールされた、ワンランク上の室内環境が生まれますよ。ぜひお試しください

 

空気を変える、代表的な内装用自然素材

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1. 珪藻土（けいそうど）

 

植物性プランクトンの化石からなる珪藻土は、微細な孔（あな）を無数に持つ多孔質な構造が特徴です。

• 優れた調湿性: 湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥している時には放出することで、室内を快適な湿度に保ちます。これによって、結露やカビ、ダニの発生を抑制する効果が期待できます。

• 消臭効果: 生活臭やペットの臭い、タバコの臭いなどを吸着し、クリーンな空気環境を保ちます。

• 断熱・耐火性: 孔に含まれる空気が熱を伝えにくくするため、断熱効果も期待できます。また、七輪の原料にもなるなど、耐火性にも優れています。

 

2. 漆喰（しっくい）

 

サンゴ礁がルーツの石灰を主原料とする漆喰は、日本の伝統的な材料です。

• 調湿効果: 珪藻土と同様に、呼吸するように湿気を吸ったり吐いたりして、快適な湿度を保ちます。

• 抗菌・防カビ作用: 強アルカリ性の性質を持つため、カビや細菌の繁殖を抑制する効果があります。

• 不燃性: 建築基準法で不燃材料として認められており、万が一の火災の際にも燃え広がりにくく、有害なガスを発生しません。

• 耐久性: 「100年以上もつ」と言われるほど耐久性が高く、静電気を帯びにくいので汚れが付きにくいのも特徴です。

 

3. 無垢材（むくざい）

 

一本の木から切り出した無垢材は、フローリングや壁、天井などに使用するといいですね

• 調湿作用: 木も呼吸しており、空気中の水分を吸収・放出することで、室内の湿度を調整します。夏はサラッとした肌触り、冬はほんのりとした温かさを感じられるます。

• リラックス効果: 木の香りには、人をリラックスさせる効果があると言われています。また、衝撃を吸収しやすく、歩行時の足への負担が少ないのも魅力です。

• 吸音効果: 生活音の反響を和らげ、心地よい音響空間をつくります。

 

4. その他の自然素材

 

• シラス壁: マグマがルーツの火山噴出物「シラス」を原料とした壁材。消臭効果や化学物質の吸着能力に優れ、100%自然素材のため安心して使用できます。

• ホタテ貝殻の塗料: ホタテの貝殻を原料とした塗料は、消臭効果や抗菌効果が期待でき、壁紙の上から塗装することも可能です。

 

断熱リフォームと合わせて、健やかな暮らしへ

 

断熱リフォームは、快適な室温環境と省エネを実現します。空気を清浄にし、湿度を整える自然素材の内装を組み合わせることで、ご家族の健康を守り、日々の暮らしの質をさらに高めることができます。

リフォームをご検討の際は、目先のデザインや費用だけでなく、そこで過ごす「空気の質」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。自然素材がもたらす心地よさは、きっと毎日の生活に豊かさをもたらしてくれるはずです。